磐越西線DD51

磐越西線と言えば ”ばんえつ物語号” を連想されるのでしょうか？
他にも色々な魅力がありますよね。
東西に伸びる路線は、その日の内に完乗することによって地形や天候、
路線の長さ、そして車輌の違いが大きく違うことに気が付くでしょう。

そしてデーデーの存在。

デーデー（DD51）は、かつて磐越西線には欠かせない存在でしたが、
現在では一往復の貨物列車しか定期運用がありません。
ここでは普段見逃しがちなデーデーの活躍ぶりをレポートしています。
　

デーデーとシキ610 2003/10/13
	小雨の舞う中、ヨ8404とシキ611を引き連れたデーデーが新津駅にやって来た。回りのファンによれば、24軸のシキには110tのトランスが積まれているそうだ。約10分停車した後、磐越西線に消えていった。時刻4：20。
	じわりじわりと足元を確かめるように馬下へ。到着ホームは3番。トランスを載せる特大トレーラーは、0番脇にいるため、デーデーは切り離しの準備に入る。時刻5：12。
	切り離された。本線の咲花側に向かう。時刻5：16。
	1番を経由して本線新津側に向かう。時刻5：25。
	シキの新津寄りに連結して、本線に引き出す。時刻5：37。
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	0番へプッシュ。特大トレーラーとの位置を調整した後、デーデーは直ぐに本線に向かう。時刻5：45。
	3番に戻り一段落。回送の発車時刻が6：45頃なので、機関士も一服。時刻5：55。
	私は回送先を把握しておらず、新津で待ち伏せしていたが、なかなか来ない。そう、デーデーは五泉で通勤列車のスジを乱さぬよう待機していたのであった。時刻8：01。この後新津方面に発車したが、見失ってしまった。
	デーデーに逃げられたため、再び馬下駅に戻る。シキの分解が始まっていた。時刻9：12。
	三菱ふそうの特大トレーラー。水戸ナンバーが付いていた。150tは積めそうだ。時刻9：14。
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	特大トレーラーを観察している内に、油圧ジャッキでトランスがかさ上げされていく。時折、ホイッスルで作業者の呼吸を整える。時刻9：24。
	シキの軸受けを念入りに点検し始めた。全部で48ヶ所もある点検カバーを脱着するだけでも大変だ。時刻9：40。
	トランスが油圧ジャッキで持ち上げられ、円筒状のコロが幾つも敷かれていく。トランスは、どうやらスライドさせるようだ。時刻9：41。
	運搬用のブラケットを取り外す。ブラケットを締め付けていた六角ボルトは、かなり大きい。時刻9：48。
	今度は特大トレーラーに据え付けるためのブラケットを取り付ける。非常に手間の掛かる作業だ。時刻10：13。
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	いよいよ動き出した！油圧シリンダでゆっくりとスライドしていく。時刻10：42。
	トレーラー側からトランスの位置を見る。ただ何事もなく載せ換えが終わって欲しいという瞬間。時刻10：43。載せ換えが終わり、11：00から13：00まで休憩タイム。
	さて、取り残されたシキはどうなるのだろう。午後の作業開始前に、念入りなミーティングを行う。時刻13：12。
	特大トレーラーが新津寄りに後退を始めた。明るい内に搬送することは無いと思いながらも、私から遠ざかると残念な気持ちに… 時刻13：25。
	作業チームが突然、掛け声を発しながら、シキの片方を押し始めた。2,3度停止して息を合わせながら移動させる。時刻13：46。
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	スルスルと移動しているが、作業員の様子を見ると、結構力が入っているようだ。時刻13：47。
	左右の腕を合体させることは容易でないようだ。連結ピンがなかなか入らない。時刻13：48。
	ようやく連結ピンが入った。あとは、”へ”の字になっている腕が一直線になるまで締め上げれば完了だ。時刻13：58。
	そうこうしている内に、どんどんトレーラーは後退。大きなシートが被せられて、搬送を待つのみだ。時刻14：01。
	シキの腕が次第に一体化していく。時刻14：03。
	作業終了。特大トレーラーを残し、ラフターレーンは本日の役目を終えて帰り支度だ。時刻14：13。
本来であればデーデーが再びシキを迎えに来るまで取材するはずでしたが、低温、強風、どしゃ降りの雨、という悪天候でありましたので取材は終了しました。この時刻まで観察していた”物好き”は私一人だけで、少々心細さを感じました。しかし、大物車と呼ばれる”シキ”の仕組みを観察出来たことは大きな収穫でありました。
”デーデー + シキ” おわり

磐越西線の専用貨物列車「広田駅」 2003/09/05
	会津若松から5292レで広田3番に入線。停止位置はホーム郡山側。側線には折り返しタキがデーデーを待っている。時刻8：00。
	あいづ2号をやり過ごし、本線に進入。後退で折り返しタキのいる側線に入線。折り返しタキの郡山側に寸止めする。
	デーデーは即切り離し、再び本線へ。モーターカーがカランカランとエンジンを軽やかにアイドリングさせ、デーデーが退避するのを待つ。
	あっという間にモーターカーが連結され、引込線へ姿を消す。
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	デーデーは3番線を戻り、ホーム会津若松寄りの最先端に一旦停止。しばらく佇んだ後、今度は会津若松側の本線に進入。
	側線のタキを迎えにスイッチバックする。
	連結。すぐさま本線に引き出しを始める。息つく暇はない。
	時刻は早めの8：50。もう会津若松へ向かうのかと思いきや、再びスイッチバックして3番に進入する。5293レ発車は時刻通り9：05頃。
広田駅おわり

デーデーとシキ610 2003/10/13
	小雨の舞う中、ヨ8404とシキ611を引き連れたデーデーが新津駅にやって来た。回りのファンによれば、24軸のシキには110tのトランスが積まれているそうだ。約10分停車した後、磐越西線に消えていった。時刻4：20。
	じわりじわりと足元を確かめるように馬下へ。到着ホームは3番。トランスを載せる特大トレーラーは、0番脇にいるため、デーデーは切り離しの準備に入る。時刻5：12。
	切り離された。本線の咲花側に向かう。時刻5：16。
	1番を経由して本線新津側に向かう。時刻5：25。
	シキの新津寄りに連結して、本線に引き出す。時刻5：37。
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	0番へプッシュ。特大トレーラーとの位置を調整した後、デーデーは直ぐに本線に向かう。時刻5：45。
	3番に戻り一段落。回送の発車時刻が6：45頃なので、機関士も一服。時刻5：55。
	私は回送先を把握しておらず、新津で待ち伏せしていたが、なかなか来ない。そう、デーデーは五泉で通勤列車のスジを乱さぬよう待機していたのであった。時刻8：01。この後新津方面に発車したが、見失ってしまった。
	デーデーに逃げられたため、再び馬下駅に戻る。シキの分解が始まっていた。時刻9：12。
	三菱ふそうの特大トレーラー。水戸ナンバーが付いていた。150tは積めそうだ。時刻9：14。
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	特大トレーラーを観察している内に、油圧ジャッキでトランスがかさ上げされていく。時折、ホイッスルで作業者の呼吸を整える。時刻9：24。
	シキの軸受けを念入りに点検し始めた。全部で48ヶ所もある点検カバーを脱着するだけでも大変だ。時刻9：40。
	トランスが油圧ジャッキで持ち上げられ、円筒状のコロが幾つも敷かれていく。トランスは、どうやらスライドさせるようだ。時刻9：41。
	運搬用のブラケットを取り外す。ブラケットを締め付けていた六角ボルトは、かなり大きい。時刻9：48。
	今度は特大トレーラーに据え付けるためのブラケットを取り付ける。非常に手間の掛かる作業だ。時刻10：13。
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	いよいよ動き出した！油圧シリンダでゆっくりとスライドしていく。時刻10：42。
	トレーラー側からトランスの位置を見る。ただ何事もなく載せ換えが終わって欲しいという瞬間。時刻10：43。載せ換えが終わり、11：00から13：00まで休憩タイム。
	さて、取り残されたシキはどうなるのだろう。午後の作業開始前に、念入りなミーティングを行う。時刻13：12。
	特大トレーラーが新津寄りに後退を始めた。明るい内に搬送することは無いと思いながらも、私から遠ざかると残念な気持ちに… 時刻13：25。
	作業チームが突然、掛け声を発しながら、シキの片方を押し始めた。2,3度停止して息を合わせながら移動させる。時刻13：46。
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	スルスルと移動しているが、作業員の様子を見ると、結構力が入っているようだ。時刻13：47。
	左右の腕を合体させることは容易でないようだ。連結ピンがなかなか入らない。時刻13：48。
	ようやく連結ピンが入った。あとは、”へ”の字になっている腕が一直線になるまで締め上げれば完了だ。時刻13：58。
	そうこうしている内に、どんどんトレーラーは後退。大きなシートが被せられて、搬送を待つのみだ。時刻14：01。
	シキの腕が次第に一体化していく。時刻14：03。
	作業終了。特大トレーラーを残し、ラフターレーンは本日の役目を終えて帰り支度だ。時刻14：13。
本来であればデーデーが再びシキを迎えに来るまで取材するはずでしたが、低温、強風、どしゃ降りの雨、という悪天候でありましたので取材は終了しました。この時刻まで観察していた”物好き”は私一人だけで、少々心細さを感じました。しかし、大物車と呼ばれる”シキ”の仕組みを観察出来たことは大きな収穫でありました。
”デーデー + シキ” おわり